この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
この香りで……。
第25章 警察署
 奈々葉と里井はタクシーで☓☓警察に向かっていた。タクシーの後部席で気恥ずかしい空気だ。今朝、里井に愛された場所がまだ熱かった。奈々葉は話題を探していた。
 
「部長、あの……、この間……ほら、私が会社の屋上で、部長に助けてもらったとき……私……」
 
「ああ……宮崎、お前がどうしたんだ?」
 
「あのとき、不思議なお祖母さんに会ったんだけど……その方はお医者さまの奥さまのようなんだけど……で……そこに泊まったの」
 
「うん……」
 
「そこ、二階だったんだけど、私、覗いたのね。窓から真っ暗な階下を……。そこから落ちたら死んじゃうのかなあって……」
 
「…………死んじゃうのかって?」
 
「……うん、ホントは死ねるのかなあって……、だけど、飛び降りれなかった」
 
「ああ……」
 
「『落ちると痛いよ』って、小さな女の子の声に止められたの。それで、あの時、会社の屋上でも……」
 
「バカヤロー、そういう時は、ひとりで悩まねえで、上司の……イヤ……、俺に相談しろ。いつでも……な?」
 
「うん……」
 
 里井の硬い手が奈々葉の手を取った。

 奈々葉は自分の手を里井の手に重ねる。
/112ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ