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一夜だけの恋人 〜妹の姫初め
第4章 ラブホ
自分に落ち着けと、大きく深呼吸する。
「……えっ、ああ、うん……じゃあ……」
何も気にしてない、ということをさりげに装う。
バスルームから笑い声が聞こえた。
「お兄ちゃん、声、ひっくり返ってる。悪戯して怒られた時みたい」
さすが鋭い。
俺はバスルームのドアを開けた。むわっと魔法のランプみたいな湯気に迎えられる。その壁には大きな鏡に囲まれているが露で曇ったそれはその役割を果たしていない。
家よりも大きな浴槽に夏芽は俺に背中を向けて立っている。
思わず抱きつきたくなるようなポチャっとした白い背中。その割にあるウエストのくびれと、それを強調するような白くて丸い腰が俺の方を向いていた。
シャワーの前にある金色のバスチェアの座面には俺の腕が入るほどの切れ込みがある。いわゆるスケベ椅子と言うやつだ。
「お兄ちゃん、恥ずかしいからあっち向いてて……」
夏芽が言った。早口で……。