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秘密のピアノレッスン
第17章 本当の私
放課後になるまで、とても長く感じた。きっともう先生が私を待っているだろう。私は待ち切れずに、帰りの挨拶が終わったと同時に走り出す。

校門を出て並木道を走る。思っていた通り、朝降りた場所で青い車が停まっていた。
全てのものから逃げ込むように、ドアを開けて助手席に乗り込む。

先生はすぐに車を出し、最初の赤信号で私の手を握り、「お父さんに電話をしたよ」と言った。

「途中から、母に代わってもらったけれど……うちの母と君のお父さんは、幼なじみだから」
「佳苗先生が…」

驚いて先生を見る。鼓動がどんどん速まって行く。
佳苗先生と父の関係にも驚いたが、それよりも、ママが出て行ったことは伝えたの……?

「母のことは……父に……?」
「伝えたよ。お父さんは、こっちが心苦しくなるほど『迷惑かけてすみません』っておっしゃっていた。それに、お父さんは、お母さんの居所の予想はついているみたい」

パパは、黒い車の男の人を知ってるの……?
ますます混乱して、不安になる。

「お父さん、一度帰国されるそうだけど、日程はわからないらしいから、また母のところに連絡が入るんだ。それまで、うちの実家にいたらいい」
「蒼馬さんの家に泊まっちゃだめ……? 二人きりでいたい……」
「それはまずいでしょう」

そう……そうだよね。
この期に及んで、私……先生と二人きりでいたいだなんて。先生だってお仕事があるのに、これだけ心配を掛けているのに、厚かましいにもほどがあるよね。
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