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秘密のピアノレッスン
第9章 深み

レッスンから一息つく暇もなく、ツリーの箱を開けた。
「中身も大きいじゃない」
「大きかったですね……」
「じゃあ、僕も手伝うよ」
そうして始まった、設置と飾り付け。
ああでもない、こうでもないと言いながら、20分ほどかけて終了した。
先生が天辺に、ゴールドの星を飾り終える。
「電飾つくの?説明書、これか」
「つきますよ! つけましょうか」
コンセントを探して、スイッチオン。
「あっ、光った」
「部屋の電気消しましょう。そのほうがきれいですよね?」
妙にはりきってしまった私は、続いて壁の照明スイッチを探した。
ぱちりと押したら部屋が一瞬で暗くなる。私の背と同じぐらいのツリーは、ほのかなイルミネーションで楽しませてくれた。
「きれい……」
「うん。きれいだ」
先生も、腕を組んで満足そうに眺めている。
七色のイルミネーションが、次々と切り替わって、その灯りが二人の顔に反射する。
「ずっと見ていても飽きない」と先生が独り言のようにつぶやく。
私が持ってきたツリーで、先生を喜ばせられたことに、密やかに感動していた。
「中身も大きいじゃない」
「大きかったですね……」
「じゃあ、僕も手伝うよ」
そうして始まった、設置と飾り付け。
ああでもない、こうでもないと言いながら、20分ほどかけて終了した。
先生が天辺に、ゴールドの星を飾り終える。
「電飾つくの?説明書、これか」
「つきますよ! つけましょうか」
コンセントを探して、スイッチオン。
「あっ、光った」
「部屋の電気消しましょう。そのほうがきれいですよね?」
妙にはりきってしまった私は、続いて壁の照明スイッチを探した。
ぱちりと押したら部屋が一瞬で暗くなる。私の背と同じぐらいのツリーは、ほのかなイルミネーションで楽しませてくれた。
「きれい……」
「うん。きれいだ」
先生も、腕を組んで満足そうに眺めている。
七色のイルミネーションが、次々と切り替わって、その灯りが二人の顔に反射する。
「ずっと見ていても飽きない」と先生が独り言のようにつぶやく。
私が持ってきたツリーで、先生を喜ばせられたことに、密やかに感動していた。

