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秘密のピアノレッスン
第10章 18歳
母は結婚するまで大企業でバリバリ働いていたそうだし、人脈も広い。
私にはなかなか作れないお友達が、母にはたくさんいるのだろう。
けれど、自分が先生に恋するようになって、ひとつの疑惑が芽生える。
母の電話相手は、女の人だと思っていたけれど、もしかして……。
それは、想像するのも憚られること。
私がこんな疑惑を抱いていると知れたら、母は失望し、激昂するだろう。
それよりまずは、明日の話だ。
18歳という区切りを、先生が祝ってくれるなんて、こんな嬉しいことはない。
ないのだけど……。
18歳になる明日。
私は……私の大事なものを先生に差し出すのだろうか。
昨日、お腹の上にどろりと落ちた情欲や、先生の腰つき、口内を貪られた感触が、頭の中で甘く生々しく甦り、高鳴る胸を押さえる。
明日……。
考えれば考えるほど眠れなくなり、明日を案じ、先生を想いながら前夜を明かした。
私にはなかなか作れないお友達が、母にはたくさんいるのだろう。
けれど、自分が先生に恋するようになって、ひとつの疑惑が芽生える。
母の電話相手は、女の人だと思っていたけれど、もしかして……。
それは、想像するのも憚られること。
私がこんな疑惑を抱いていると知れたら、母は失望し、激昂するだろう。
それよりまずは、明日の話だ。
18歳という区切りを、先生が祝ってくれるなんて、こんな嬉しいことはない。
ないのだけど……。
18歳になる明日。
私は……私の大事なものを先生に差し出すのだろうか。
昨日、お腹の上にどろりと落ちた情欲や、先生の腰つき、口内を貪られた感触が、頭の中で甘く生々しく甦り、高鳴る胸を押さえる。
明日……。
考えれば考えるほど眠れなくなり、明日を案じ、先生を想いながら前夜を明かした。