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どうか、その声をもう一度
第4章 愛と罰
「いいよ。よくできたね」
「……っ」
股をくぐった縄をかき分け、唾液に濡れたバイブの先端を入り口に宛がう。空いた手で私の身体を支えながら、バイブを持った手に力を込めた。挿入の刺激で倒れ込もうものなら、お仕置きだといって蝋燭が出てくる。彼の行いは何でも受け入れる覚悟はしているし、鞭で叩かれるのだって最早苦ではない。だが、蝋燭だけは苦痛だった。
3本目の縄が股間に通され、バイブが固定された。スイッチは隆也の手元だ。ごくりと唾を飲み込むと、ちゅ、と行為にそぐわないほどかわいいキス。鼻先が触れあう距離で、小さく、入れるよ、と囁く声。私が頷くのを待たずして彼の親指がスイッチを押す。
「っ……」
えげつなくうねり出すバイブ。鈍い振動音が響き渡った。膝に力を入れ、倒れ込まないように必死に耐えた。どうやらその私の抵抗がお気に召したようで、髪を撫でてくれる。
隆也に促され、ベッドの下に下ろされた。今度は下着を脱いだ彼がベッドの縁に腰かける。生身の男性器はすでに先走りでぬらぬらと光り、はち切れそうな程勃起していた。
口を開けて、彼を見上げる。右手を伸ばし、私の舌をそっと掴むと親指の腹で舌全体をいやらしく撫でる。視線を巡らせればバイブのスイッチが彼の身体からかなり離れた位置に放り投げられているのが見えた。
舌を撫でたあとは両手で私の頭部を固定。苦しげに張りつめたモノを優しくも強引に私の口の中に捻じ込む。ゆっくりと私の頭を動かしながら、隆也はいつも私の名前を呼ぶ。時折、愛してるというくせに彼の顔はいつでも泣き出しそうに歪んでいる。