この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
どうか、その声をもう一度
第4章 愛と罰
「……っ…」
噎せ返るほどの雄の臭い。頭を動かされると上半身はそれに伴って揺れる。身体を締め上げる麻縄の擦れる僅かな音。そして、膣内で蠢くバイブのモーター音。膝が滑りそうになった頃、喉の奥にぐっとモノの先端を押し付けられた。
来る。思ったのも束の間、生臭い精液が喉奥目掛けて吐き出された。必死で飲み込んでも間に合わず、口の端から垂れていく。
ようやく口が解放され、咳込みながら床に倒れ込んだ。私の口からこぼれた精液が隆也の足の甲を汚していた。肩で床を這い、その足の甲に口づける。ぺろりと舐め取ると、うっとりとした声が、いい子だね、とそう言った。
異常な行為であることは理解している。でも、これが彼なりの愛なのだ。私はそれを受け入れなければならない。
「やっぱり、この細さじゃイけないみたいだね」
ベッドに引き上げられ、仰向けに寝かされた。M字に大きく足を開くとバイブを固定していた縄が取り払われる。薄らと笑った隆也はバイブの根元を掴み、緩急をつけて抜き差しを繰り返す。下唇を噛み、荒く乱れる息を呑みこんだ。
耐える私の姿を見ている内に、欲を吐き出し萎んでいた筈のモノは再びむくむくと膨らんでいった。内壁をこすり上げながらバイブを抜き去ると、ぽかりと口を開けたままのそこに硬く勃ちあがったそれを一気に挿し込む。
「…!」
「絡みついてくる。沙英は本当にやらしい子だね」
縄によってぴんと張り出す形になった乳房を掴んで腰を打ち付ける。喘ぎも漏らさず、ただ、歯をくいしばって耐えるだけの私にこんなことをして彼のなにが満たされるのかはよく分からない。
スピードを増していくピストンで私が一度達すると、挿入したままうつ伏せにされた。今度は腕を拘束する縄を掴み、ゆったりと腰を動かしていく。