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キズナツナグモノガタリ ~誠の男と性の少女~
第4章 脱童貞! 宮本小次郎!!
 重さを感じさせない動きで花楓が立ち上がる。天井にぶら下がった蛍光灯からぶら下がった紐を引っ張る。一度目で外側の蛍光灯が消え、二度目で内側も消え常夜灯が小さく灯る。

 俺は見つめている前に毛ではパーカーを脱いだ。そしてジャージも。下着姿。
 その動きはオレンジの常夜灯の光の中、とても美しいように思えた。いつまでも見ていたいような、すぐにでも抱き着きたいような、そんな気持ち。コジローはすでに待ちわびて、思いっきり力んでいる。

「ちょっと」
「え…?」

 声をかけられてやっと俺は地球に帰って来た、というように目の前の少女を見た。

「何であたしだけなのよ…あんたも脱ぎなさいよ、恥ずかしいじゃない」
「あ…」
「馬鹿…」

 下着姿の花楓に言われて俺もいそいそと服を脱ぐ。ボクサーブリーフの中央はそこを突き破りそうなほど大きくなっている。

 座り直した俺に花楓が身体を寄せて来る。こつん、とおでこを肩に乗せた。甘えるような恥ずかしがるような、そんな動き。

 俺は先程と同じように花楓の背中に腕を回して抱き寄せる。さっきと違うのは今度は肌の温かさが直接伝わってくること。
 温かく柔らかく、か細くて少し頼りなくて、そして何よりも愛おしい。

 花楓がキスをねだるように頬を擦り付ける。俺達はまた、長いキスを交わす。お互いを求める舌は少しだけ恥ずかしさを残しながらも、積極的に絡み合う。

 手が胸に触れると、花楓の熱い息が俺の口の中いっぱいに広がった。

「はぁ…は、ん…」

 俺の胸に顔を押し付けるように、花楓は顔を隠す。恥ずかしさが花楓の体温を上げる。冬の夜の部屋。ストーブがついているとはいえほぼ裸の二人。なのに寒さはちっとも感じなかった。

 手のひらから零れるほどの大きさの柔らかい膨らみは、その中央に手触りの違う部分があった。そこを指で擦ると花楓の背中がぴくりと震えた。
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