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キズナツナグモノガタリ ~誠の男と性の少女~
第5章 特訓! 沙川花楓!!
異常な集中力は世界をスローに見せた。原田左之助が繰り出す槍の動きが遅く見え、その軌道が正確に先読み出来た。どこに身を置けば槍が届かないか、どのタイミングで踏み込めばいいか。
時間にしてほんの一瞬で俺は全ての動作をこなすことが出来た。
それは暴走した『力』がもたらした、一瞬だけの力。
今回はたまたまそれで勝ちを拾えたからいいものの、もしあの一瞬で勝負がつかなかったら、俺達にはもう成す術がない。花楓の様子を見る限り『力』の連続発動は難しそうだ。
『力』の効力が消えるというのは、すなわち花楓が限界に達した、ということ。
分かりやすく言えば花楓がイった、ということ。
翌日、道場での稽古を終えて俺は花楓を部屋に呼び出した。『力』の暴走の影響か、花楓の竹刀捌きにいつもの活発さは見られず、どこか体を重そうにしていた。
花楓はきっと用件を察しただろうが、それでもシャワーを浴びて稽古の汗を流すと、素直に俺の部屋に来てくれた。
今日はいい天気だ。障子越しに降り注ぐ日の明かりがとても明るい。
時間にしてほんの一瞬で俺は全ての動作をこなすことが出来た。
それは暴走した『力』がもたらした、一瞬だけの力。
今回はたまたまそれで勝ちを拾えたからいいものの、もしあの一瞬で勝負がつかなかったら、俺達にはもう成す術がない。花楓の様子を見る限り『力』の連続発動は難しそうだ。
『力』の効力が消えるというのは、すなわち花楓が限界に達した、ということ。
分かりやすく言えば花楓がイった、ということ。
翌日、道場での稽古を終えて俺は花楓を部屋に呼び出した。『力』の暴走の影響か、花楓の竹刀捌きにいつもの活発さは見られず、どこか体を重そうにしていた。
花楓はきっと用件を察しただろうが、それでもシャワーを浴びて稽古の汗を流すと、素直に俺の部屋に来てくれた。
今日はいい天気だ。障子越しに降り注ぐ日の明かりがとても明るい。