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キズナツナグモノガタリ ~誠の男と性の少女~
第5章 特訓! 沙川花楓!!
「おにぎり、持って来た」
「お、ありがたい」
「稽古の後はお腹空いちゃうよね」

 ストーブの上のヤカンを持ち上げると、いつものようにお茶を淹れてくれる。
 おにぎりの中身は梅干し。花楓の好物だ。

 亡くなったばーちゃんといいじーちゃんといい、花楓の一家は干し柿だの揃って皆そういうのが好きだ。ちなみに花楓のお母さんは干し芋が好きでこの時期はストーブでちょっと炙って食べるととても美味しい。

「えっと、話っていうのはさ…」

 おにぎりを頬張りながら、花楓が尋ねる。どんな時でも若い体は運動後にはカロリーが欲しい。

「『力』の特訓をしようってことだよね…?」
「うん」

 どうもこの話題になると花楓はいつもの活発生意気お転婆キャラを発揮できないでいるようだ。まあ、体があんなことになるのでそれも仕方がない。

 性格SでセックスMのようだ。ギャップ萌えってやつですかね。

「そうだよね…ええと、昨日の戦いではごめん。すぐに『力』が消えちゃって」
「うん、そのことなんだけど、何でああなったか心当たりある?」

 俺の言葉に沸騰したように、花楓が急に顔を真っ赤にした。

「…したせい、かな」
「え?」

 ごにょごにょ、という言葉がどうも聞き取れない。

「だから…をした、から」
「何をしたって?」
「あー、もう!」

 ぐっと握ったおにぎりから梅干しがぐにゅっと押し出された。

「セックスしたからよ! 体が敏感になっちゃってるし、すごいそういうの意識しちゃうの!」

 怒ったように捲し立てると、おにぎりを一気に放り込んだ。

 そ、そんなストレートに言われると俺も返す言葉がない。っていうか、これを上手に返せる男っているのだろうか…?
 俺の人生で投げかけられた言葉でいちばん難易度が高い言葉だった。

「…つ、つまりセックスを経験したら感じ過ぎたりリアルに想像できるようになっちゃったりで、一瞬でイっちゃった、ってこと?」
「ば…あんたそんなにはっきり言う?」

 どうやら俺の答えが正解だったようだ。

 不貞腐れたような顔でがぶり、と花楓がお茶を飲んだ。
 うわ、お茶まだけっこう熱いよ?

 やっぱり熱かったみたいで「うー」と呻きながら胃のあたりを押さえた。
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