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キズナツナグモノガタリ ~誠の男と性の少女~
第5章 特訓! 沙川花楓!!
もう出よう、と涙声で言う花楓に従って呼吸が落ち着くのを待ってエスカレーターへと向かう。さすがにやり過ぎたか、刺激が強すぎたかな、と思い素直に従うことにした。
俺が先に乗り、何度もイったせいで足元が怪しい花楓が落ちないように注意する。足元が怪しくなっている花楓はエスカレーターの入り口で足をもつれさせた。それでもさすがは師範代、とっさに俺の肩に手を置き転ぶのは免れた。俺が先に乗っていて本当によかった。
しかし、俺の背中に花楓の胸が押し付けられた。
多分、ほとんど二人同時にそれに気が付いた。
「きゃ…うう…っ」
「ご、ごめん、今のはわざとじゃない」
「わ、分かって…ん…っ!」
しゃべると喘ぎが漏れると思ったか、花楓はきつく口を引き結ぶ。ぎゅうっと俺の肩を掴む指に力が入る。
「エスカレーターが終わるよ」
肩を掴む花楓をエスコートするように、次のエスカレーターに乗る。俺達がいたのは三階。今は二階であと一階分下りなければならない。
「ここエスカレーターだからね。もしイって膝から落ちたりしたら怪我しちゃうかもしれないから、何とか我慢して」
真っ赤な顔で花楓は頷いた。もう言葉を発する余裕もない。きつく閉じた目から涙が滲んでいる。
エスカレーターは残り半分。
わざとじゃないとはいえ、変なタイミングで発動させてしまって、何だか俺までエスカレーターが意地悪をしていつもよりゆっくり動いてるんじゃないのかって気がしてしまう。きっと花楓はこの何倍も長く感じているんだろう。
俺の肩にかかる重みが強くなり、膝が震えている。
無事に俺達は一階に到達することが出来た。降りた途端、気が緩んだのか「はう…っ」と耳元に熱い吐息が吹きかかった。
それでも今まででいちばん長く我慢出来ていた。
俺が先に乗り、何度もイったせいで足元が怪しい花楓が落ちないように注意する。足元が怪しくなっている花楓はエスカレーターの入り口で足をもつれさせた。それでもさすがは師範代、とっさに俺の肩に手を置き転ぶのは免れた。俺が先に乗っていて本当によかった。
しかし、俺の背中に花楓の胸が押し付けられた。
多分、ほとんど二人同時にそれに気が付いた。
「きゃ…うう…っ」
「ご、ごめん、今のはわざとじゃない」
「わ、分かって…ん…っ!」
しゃべると喘ぎが漏れると思ったか、花楓はきつく口を引き結ぶ。ぎゅうっと俺の肩を掴む指に力が入る。
「エスカレーターが終わるよ」
肩を掴む花楓をエスコートするように、次のエスカレーターに乗る。俺達がいたのは三階。今は二階であと一階分下りなければならない。
「ここエスカレーターだからね。もしイって膝から落ちたりしたら怪我しちゃうかもしれないから、何とか我慢して」
真っ赤な顔で花楓は頷いた。もう言葉を発する余裕もない。きつく閉じた目から涙が滲んでいる。
エスカレーターは残り半分。
わざとじゃないとはいえ、変なタイミングで発動させてしまって、何だか俺までエスカレーターが意地悪をしていつもよりゆっくり動いてるんじゃないのかって気がしてしまう。きっと花楓はこの何倍も長く感じているんだろう。
俺の肩にかかる重みが強くなり、膝が震えている。
無事に俺達は一階に到達することが出来た。降りた途端、気が緩んだのか「はう…っ」と耳元に熱い吐息が吹きかかった。
それでも今まででいちばん長く我慢出来ていた。