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キズナツナグモノガタリ ~誠の男と性の少女~
第6章 神速! 沖田総司!!
「はあ、温まりますね」
「ど、どうも」
じーちゃんは近所のお年寄り仲間の家に碁を打ちに行っている。花楓のお母さんは今日は趣味のお料理教室。今、家の中には俺と花楓の二人しかいない。
掃除が終わったら、せっかくの二人っきりの時間なんだから、あんなことやこんなこと…
そんな俺の不埒な考えは突然の来訪者によって打ち砕かれた。
その来訪者はニコニコと座布団の上で笑っている。
見た目で新選組の隊士だというのは分かるけど、どうも敵意は感じない。それでも万全を期して母屋にはあげず、道場に座布団を並べた。
「あの…」
「はい。あ、そうか。自己紹介がまだでしたね、すいません」
じーちゃんの部屋から無断で持ち出した干し柿をおいしそうに摘まみながら、男が照れたように笑う。
「どうもおいしい茶と干し柿にはしゃいでしまって。申し訳ないです」
男が座布団の上に座り直す。見事なまでに背筋の伸びた、剣の心得があることをうかがわせる姿勢だ。
「改めまして。僕は新選組一番隊隊長の、沖田総司といいます」
「ど、どうも」
じーちゃんは近所のお年寄り仲間の家に碁を打ちに行っている。花楓のお母さんは今日は趣味のお料理教室。今、家の中には俺と花楓の二人しかいない。
掃除が終わったら、せっかくの二人っきりの時間なんだから、あんなことやこんなこと…
そんな俺の不埒な考えは突然の来訪者によって打ち砕かれた。
その来訪者はニコニコと座布団の上で笑っている。
見た目で新選組の隊士だというのは分かるけど、どうも敵意は感じない。それでも万全を期して母屋にはあげず、道場に座布団を並べた。
「あの…」
「はい。あ、そうか。自己紹介がまだでしたね、すいません」
じーちゃんの部屋から無断で持ち出した干し柿をおいしそうに摘まみながら、男が照れたように笑う。
「どうもおいしい茶と干し柿にはしゃいでしまって。申し訳ないです」
男が座布団の上に座り直す。見事なまでに背筋の伸びた、剣の心得があることをうかがわせる姿勢だ。
「改めまして。僕は新選組一番隊隊長の、沖田総司といいます」