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キズナツナグモノガタリ ~誠の男と性の少女~
第6章 神速! 沖田総司!!
「えっと、とりあえず土方さんは来てないです」
「そうですか。それは失礼しました。ところで」
くるっと首を回して沖田が周囲を見渡す。
「ここは道場ですよね。剣術の」
「はい」
「そして─」
眼光鋭い目が俺に向けられる。沖田の周りの空気が一瞬でピンと張りつめた。
「近藤さんを斬ったのは、あなたですか」
「そうだ」
俺の言葉に沖田はふっと目の光を潜めた。
「すいません。つい剣気を発してしまいました。そうですか、あたなですか。では、お願いがあるのですが」
「お願い?」
「はい」
改めて沖田がきちっと座り直す。
「よろしければ一手ご教授願えませんでしょうか?」
「え?」
「あなたとなら楽しい撃ち合いが出来そうです。もちろん竹刀でいいです。いかがですか?」
「ダメよ」
ニコニコと笑う沖田をぴしゃりと遮ったのは花楓。
「何故です?」
「…あんたも近藤のように真剣でこいつと戦うんでしょう」
「ええ、そうなりますね」
「なら、絶対にダメよ。今ここで小次郎の手を見せるわけにはいかない」
「そうですか…それは残念です」
本当に残念そうな声に、花楓が言葉をかぶせる。
「だから、あたしが相手をしてあげる」
「そうですか。それは失礼しました。ところで」
くるっと首を回して沖田が周囲を見渡す。
「ここは道場ですよね。剣術の」
「はい」
「そして─」
眼光鋭い目が俺に向けられる。沖田の周りの空気が一瞬でピンと張りつめた。
「近藤さんを斬ったのは、あなたですか」
「そうだ」
俺の言葉に沖田はふっと目の光を潜めた。
「すいません。つい剣気を発してしまいました。そうですか、あたなですか。では、お願いがあるのですが」
「お願い?」
「はい」
改めて沖田がきちっと座り直す。
「よろしければ一手ご教授願えませんでしょうか?」
「え?」
「あなたとなら楽しい撃ち合いが出来そうです。もちろん竹刀でいいです。いかがですか?」
「ダメよ」
ニコニコと笑う沖田をぴしゃりと遮ったのは花楓。
「何故です?」
「…あんたも近藤のように真剣でこいつと戦うんでしょう」
「ええ、そうなりますね」
「なら、絶対にダメよ。今ここで小次郎の手を見せるわけにはいかない」
「そうですか…それは残念です」
本当に残念そうな声に、花楓が言葉をかぶせる。
「だから、あたしが相手をしてあげる」