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キズナツナグモノガタリ ~誠の男と性の少女~
第6章 神速! 沖田総司!!
二人の剣客が、いや、剣豪が向き合う。
力では男に敵わない花楓の剣は、その分速さと巧さに特化した。そして歴史の本などを読む限り、沖田の剣の特性もそれに近いように思う。
「そちらからどうぞ」
声は柔らかいが極限まで張りつめた集中を沖田から感じる。沖田も花楓が只者ではないと悟ったようだ。
すっと花楓の剣気が収まっていく。消したのではない、体の中に力を溜め込んでいる。
一切の剣気を消さなければならないため、実戦では使えない。その間に撃ち込まれれば確実に反応が遅れる。上手く使えればすごい技になるかもしれないが、そもそもが実戦向きじゃない。
それをあえて行うほど、沖田は強い相手だった。
「ほう…花楓にここまでさせるとは」
声のほうに顔を向ければ、いつの間にそこにいたのかじーちゃんが立っていた。声は真剣そのものだ。
「相手は『蘇った者』じゃな」
「うん…」
俺は花楓と沖田から目を離さずに言う。
「相手は…沖田総司だ」
力では男に敵わない花楓の剣は、その分速さと巧さに特化した。そして歴史の本などを読む限り、沖田の剣の特性もそれに近いように思う。
「そちらからどうぞ」
声は柔らかいが極限まで張りつめた集中を沖田から感じる。沖田も花楓が只者ではないと悟ったようだ。
すっと花楓の剣気が収まっていく。消したのではない、体の中に力を溜め込んでいる。
一切の剣気を消さなければならないため、実戦では使えない。その間に撃ち込まれれば確実に反応が遅れる。上手く使えればすごい技になるかもしれないが、そもそもが実戦向きじゃない。
それをあえて行うほど、沖田は強い相手だった。
「ほう…花楓にここまでさせるとは」
声のほうに顔を向ければ、いつの間にそこにいたのかじーちゃんが立っていた。声は真剣そのものだ。
「相手は『蘇った者』じゃな」
「うん…」
俺は花楓と沖田から目を離さずに言う。
「相手は…沖田総司だ」