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キズナツナグモノガタリ ~誠の男と性の少女~
第6章 神速! 沖田総司!!
「行きます」
俺は右手にだらりと刀を下げたまま、その声には応じない。
それが油断や慢心からいているものでないということを沖田は知っている。だから、沖田の踏み込みは鋭く早かった。
俺はその剣気に圧されるようにふわりと下がる。神速の突きの一撃目は切っ先が僅かに胸に触れただけ、素早く引かれて第二撃。
それを刀の柄で受け止める。柄を握る右手と左手の狭い隙間で受け止め、渾身の力で跳ね返す。
突くよりも素早い動きで刀が引かれる。ただ俺に弾かれた分、最短の距離ではなかった。俺はその隙に沖田の懐に飛び込む。斜めに振り上げた刀が沖田の三撃目を大きく跳ね上げた。
沖田の手から刀が弾け飛ぶ。俺は頭上で両手で柄を握り直すと、何も考えずに振り下ろした。
重い手応え。舞う血飛沫。満足そうに笑う沖田の顔。
戦いは終わった。
俺は右手にだらりと刀を下げたまま、その声には応じない。
それが油断や慢心からいているものでないということを沖田は知っている。だから、沖田の踏み込みは鋭く早かった。
俺はその剣気に圧されるようにふわりと下がる。神速の突きの一撃目は切っ先が僅かに胸に触れただけ、素早く引かれて第二撃。
それを刀の柄で受け止める。柄を握る右手と左手の狭い隙間で受け止め、渾身の力で跳ね返す。
突くよりも素早い動きで刀が引かれる。ただ俺に弾かれた分、最短の距離ではなかった。俺はその隙に沖田の懐に飛び込む。斜めに振り上げた刀が沖田の三撃目を大きく跳ね上げた。
沖田の手から刀が弾け飛ぶ。俺は頭上で両手で柄を握り直すと、何も考えずに振り下ろした。
重い手応え。舞う血飛沫。満足そうに笑う沖田の顔。
戦いは終わった。