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キズナツナグモノガタリ ~誠の男と性の少女~
第6章 神速! 沖田総司!!
「お見事です…」

 地面に横たわったまま、沖田が力を失くした声で言う。大きく裂かれた右肩から上がる血飛沫は夜空に溶け、俺を包む青白い光も消えた。花楓が自分の力で『力』を解除した。

 途端に体が重くなって、俺はその場に尻もちをついた。もう立っていられない。気分の落ち着かなさとは逆に、体はそれくらいに疲れている。冷たい空気が傷に沁みる。

「楽しかったですね…楽しかった…」

 沖田の体が少しずつ光の粒になり、星のように煌めきながら舞い上がっていく。

「僕はあの時代、病気で最後まで戦えませんでした…戦場で死ぬことが出来なかった…
 小次郎さん、ありがとうございます…」
「沖田…」

 俺が呼びかけると沖田はにっこり笑って、夜の星になった。

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