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キズナツナグモノガタリ ~誠の男と性の少女~
第7章 最終決戦! 土方歳三!!
「小次郎」
部屋を出ようとする俺をじーちゃんが呼び止める。その声音から、俺は花楓を先に行かせた。
「やはり行くか?」
「うん」
「すまんの…」
「ううん」
俺は笑って首を振る。
「じーちゃんが託してくれた花楓の無事、俺が果たすよ。それにさ…」
じーちゃんは他人の子である俺を実の孫のように愛情を注いでくれた。それは間違いない。その上で息子の忘れ形見の花楓がどれほど大事だったか。そのために俺を戦わせることにどれだけの葛藤があるか。
それくらい、俺にだって分かる。
「いいや、上手く言えそうにないから」
「ふむ…?」
「俺は花楓もおばさんも、じーちゃんもみんな大好きだってこと。それでいいよね?」
じーちゃんの皺の深い目が細く俺を見つめる。
「小次郎…無事に帰ってこい」
俺は笑って手を振って部屋を辞した。
部屋を出ようとする俺をじーちゃんが呼び止める。その声音から、俺は花楓を先に行かせた。
「やはり行くか?」
「うん」
「すまんの…」
「ううん」
俺は笑って首を振る。
「じーちゃんが託してくれた花楓の無事、俺が果たすよ。それにさ…」
じーちゃんは他人の子である俺を実の孫のように愛情を注いでくれた。それは間違いない。その上で息子の忘れ形見の花楓がどれほど大事だったか。そのために俺を戦わせることにどれだけの葛藤があるか。
それくらい、俺にだって分かる。
「いいや、上手く言えそうにないから」
「ふむ…?」
「俺は花楓もおばさんも、じーちゃんもみんな大好きだってこと。それでいいよね?」
じーちゃんの皺の深い目が細く俺を見つめる。
「小次郎…無事に帰ってこい」
俺は笑って手を振って部屋を辞した。