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キズナツナグモノガタリ ~誠の男と性の少女~
第8章 戦いが終わって
「はっはっは!」
突然の笑い声。顔を上げれば土方が満面の笑みを見せていた。傷は深いはずなのに、しっかりとした足取りで立ち上がる。
その体は無数の光の粒となり、夜空に立ち上り、そして消えていく。
「土方…?」
「俺の負けだ」
「え…?」
優しい眼差しが俺と花楓を順に見比べる。
「よいものを見せてもらった。刀も折れた。俺の負けだ」
「土方」
「よい。俺は満足をした。近藤達も俺を責めるまい」
腰に帯びた脇差を鞘ごと抜く。土方の脇差は通常のものよりも長い大脇差と呼ばれるものだ。花楓の小太刀とほぼ同じ長さ。
それを俺に差し出す。
「俺からの手向けだ。近藤の刀と共にいさせてくれ」
「…ああ、分かった」
脇差に伸ばした手を、力強い腕ががっしりと掴んだ。
突然の笑い声。顔を上げれば土方が満面の笑みを見せていた。傷は深いはずなのに、しっかりとした足取りで立ち上がる。
その体は無数の光の粒となり、夜空に立ち上り、そして消えていく。
「土方…?」
「俺の負けだ」
「え…?」
優しい眼差しが俺と花楓を順に見比べる。
「よいものを見せてもらった。刀も折れた。俺の負けだ」
「土方」
「よい。俺は満足をした。近藤達も俺を責めるまい」
腰に帯びた脇差を鞘ごと抜く。土方の脇差は通常のものよりも長い大脇差と呼ばれるものだ。花楓の小太刀とほぼ同じ長さ。
それを俺に差し出す。
「俺からの手向けだ。近藤の刀と共にいさせてくれ」
「…ああ、分かった」
脇差に伸ばした手を、力強い腕ががっしりと掴んだ。