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キズナツナグモノガタリ ~誠の男と性の少女~
第8章 戦いが終わって

「長州の奴らは理屈屋の頭でっかちで行動は激しいが裏表がない。薩摩は人当たりはいいが腹の中では何を考えているか分からん。会津は強いが愚鈍だ。手を組むならまずは長州、それか会津だ」
「土方?」
「俺達がこの時代に蘇ったのだ。他の奴らが新選組の気配に触発されてこちらに来ないとも限らんだろう。お前は俺達から時代を守ったのだ」
強く優しい瞳。痛いくらいに握られた腕。そこに籠められた願い。
「見事、闘ってみせよ」
「…もちろんだ。言われるまでもない」
ふむ。
誰かにそっくりな仕草で頷き、土方の体が消えた。
「時代を託す」
最後にそう言い残して。
「土方?」
「俺達がこの時代に蘇ったのだ。他の奴らが新選組の気配に触発されてこちらに来ないとも限らんだろう。お前は俺達から時代を守ったのだ」
強く優しい瞳。痛いくらいに握られた腕。そこに籠められた願い。
「見事、闘ってみせよ」
「…もちろんだ。言われるまでもない」
ふむ。
誰かにそっくりな仕草で頷き、土方の体が消えた。
「時代を託す」
最後にそう言い残して。

