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キズナツナグモノガタリ ~誠の男と性の少女~
第2章 決戦! 近藤勇!!
俺の部屋に置かれた灯油ストーブの上でヤカンが湯気を噴き出す。花楓が急須にお湯を注ぎ、熱々のお茶を淹れてくれた。
熱いお茶が食道を通って胃に落ちる感覚が人心地つかせてくる。
「食欲はあるの?」
「ああ…確かに腹減ってるな」
「もう、馬鹿みたいに寝て起きてすぐにご飯とか。いいわ、何かん用意してあげる」
言うと花楓は身軽な動きですっと立ち上がる。さすがに忍の術を心得ているだけあって、今度はおパンツ様を拝むことは出来なかった。いや、忍の術は関係ないけど。
ぱたし。静かな音を立てて襖が閉まった。
「俺、どんだけ寝てたの?」
「二日ほどじゃな。おお、熱い」
ちょびちょびと熱いお茶を啜るじーちゃん。俺も喉が渇いていたのでお茶を飲もうと手を伸ばす。
「あ、痛た…」
「ふぉふぉふぉ。まだ無理はいかんぞ」
無理と言われても喉が渇いたと思ったらお茶が飲みたくて仕方がない。じーちゃんが手元に寄せてくれたお茶をふーふーしながら飲んだ。
熱いお茶は気持ちを落ち着かせてくれる。ちょっと濃い目なのはしゃきっと目が覚めるようにとわざと花楓がそうしたのだろう。
うん、ありがとう。おかげで頭がすっきりして来た。
「じーちゃん」
「ん?」
「よく相手が近藤勇だって信じたね」
「信じるも何も」
両手で湯呑を包み込みながら、湯気の向こうでじーちゃんが言う。
「それが宿命なのじゃ」
「宿命?」
「花楓の父親が死んだ理由を知っておるか?」
「事故だって聞いてるけど」
「いや、それは違うのじゃ」
なかなか冷めないお茶を諦め畳の上にそっと置く。それだけ真剣な表情をじーちゃんはしていた。
「花楓の父もまた、お前達と同じように『蘇った者』と戦い、そして死んだのじゃ」
熱いお茶が食道を通って胃に落ちる感覚が人心地つかせてくる。
「食欲はあるの?」
「ああ…確かに腹減ってるな」
「もう、馬鹿みたいに寝て起きてすぐにご飯とか。いいわ、何かん用意してあげる」
言うと花楓は身軽な動きですっと立ち上がる。さすがに忍の術を心得ているだけあって、今度はおパンツ様を拝むことは出来なかった。いや、忍の術は関係ないけど。
ぱたし。静かな音を立てて襖が閉まった。
「俺、どんだけ寝てたの?」
「二日ほどじゃな。おお、熱い」
ちょびちょびと熱いお茶を啜るじーちゃん。俺も喉が渇いていたのでお茶を飲もうと手を伸ばす。
「あ、痛た…」
「ふぉふぉふぉ。まだ無理はいかんぞ」
無理と言われても喉が渇いたと思ったらお茶が飲みたくて仕方がない。じーちゃんが手元に寄せてくれたお茶をふーふーしながら飲んだ。
熱いお茶は気持ちを落ち着かせてくれる。ちょっと濃い目なのはしゃきっと目が覚めるようにとわざと花楓がそうしたのだろう。
うん、ありがとう。おかげで頭がすっきりして来た。
「じーちゃん」
「ん?」
「よく相手が近藤勇だって信じたね」
「信じるも何も」
両手で湯呑を包み込みながら、湯気の向こうでじーちゃんが言う。
「それが宿命なのじゃ」
「宿命?」
「花楓の父親が死んだ理由を知っておるか?」
「事故だって聞いてるけど」
「いや、それは違うのじゃ」
なかなか冷めないお茶を諦め畳の上にそっと置く。それだけ真剣な表情をじーちゃんはしていた。
「花楓の父もまた、お前達と同じように『蘇った者』と戦い、そして死んだのじゃ」