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キズナツナグモノガタリ ~誠の男と性の少女~
第2章 決戦! 近藤勇!!
 ちゃぶ台の向こうにいる花楓。いつの間にか寝息が聞こえている。

 気が付いたら俺の部屋に今までにない、いい匂いが充満している。

 女の子の匂い。花楓の匂い…

 それに気が付くと急に夢の中の花楓のそっくりさんの姿が頭にまた浮かび上がって来た。
 そうあたえばあの部屋もこの部屋みたいな、和風な部屋だった。もしもあの男が本当に狭川新左衛門だったら今風の部屋なわけはないんだけど。

 こんな感じの部屋であの女は抱かれ、喘いでいた。

 そういえば花楓は彼氏はいるのかな。そういう話は聞いたことがない。

 …いるとしたら、もうセックスはしたのだろうか。

 してたとしたら、どういうふうになってどういう声を出すのか。

 考えはじめたら止まらなくなって、怪我をしてるくせに小次郎のコジローが元気に起き上がって来た。

 夢で見た女よりも花楓のほうが胸は大きい。ここだけの話、刀を振る際に揺れる花楓の胸に今日まで何度も目を奪われている。というか、一日一回は必ずそんな時がある。

 いつも強気で勝気な花楓はどんな顔をするのか。どんな声を出すのか。

 セックスの時もいつも通り、自分のペースを保つのか。それとも男の腕の中で大人しくなっているのか。

 俺の妄想は膨らむ。

 正直に言ってしまえば、俺は今まで何度も花楓を夜のおかずにしている。アダルトな動画を見ている時も「これが花楓だったら」と置き換えてしまうことがある。

「ん…」

 部屋の反対側から寝息が聞こえて、布団の中で仰け反った海老みたいに飛び上がった。横に本人がいるのを忘れてついつい妄想に耽ってしまった。

 部屋に漂う花楓の匂いと夢で見た女の姿。これで何も考えるなと思うほうが無理ってもんだ。
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