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キズナツナグモノガタリ ~誠の男と性の少女~
第3章 卑劣! 武田観柳斎!!
「どうじゃね、調子は?」

 じーちゃんがそう聞いて来たのは、その翌日の稽古を終えた後。人斬り道場の噂が広まって以来、道場はがらんとしてしまった。数人が時々ぽつぽつと来てくれはするものの、以前のような賑やかさはない。

「寂しくなったの」
「うん」

 そんな声も広々とした道場に、いかにも寂し気に響く。

 にゃーん。庭で猫が鳴く。稽古に訪れた誰かの持って来た食べ物を目当てよく遊びに来る近所の野良猫だ。
 がらんとした道場を見て、何かあったのかと言いたげに俺に向かてひと声鳴いた。

 声を聞き付けたか、花楓が朝ご飯の残りに鰹節をかけたものを持って来た。
 いつもは元気な持ち主に迷惑そうに振り回されているポニーテールまでも、最近は何だか落ち込んでいるように見える。

「花楓もしょげておる。剣も好きじゃが人の面倒を見るのも好きじゃからな。やはり寂しいのじゃろうな」
「うん…」

 いまだ現れる新選組の男達。彼ら全てを倒すまで俺は戦い続けるしかないようだ。

 一礼をして道場を出る俺をじーちゃんが見ていた。
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