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キズナツナグモノガタリ ~誠の男と性の少女~
第3章 卑劣! 武田観柳斎!!
 沙川古流の『裏』を受け継いでいるのは俺達だけじゃない。あの『力』を使えるのはどうやら俺達だけ、というか沙川の血筋の者が絡まないと無理みたいだが、忍としての『裏』は他にもいる。

 目組(めぐみ)と呼ばれる人達がいる。文字通り目のいい人達だけで構成された偵察を主な任務とする集団だ。もちろん柳生の剣を学んでいるので戦っても強い。

 目がいい、というのは視力がいいというだけではない。

 例えば空港の関税官等は立ち振る舞いの怪しい人物を目ざとく見つけ、荷物を改める。彼らが目を付けた人物はだいたい何かしらのご禁制品を持っている。

 目組の人達もそういう「洞察力」に優れている。一見普通の人と同じように振る舞い、普通の人達の中に溶け込んでいる「何か」を見つけ出す。それが彼らの役目だ。

 沙川古流にはそう言った忍が何人もいる。道場に通ってくるのは近所の皆さん。彼らはそんな人達に紛れ、普段は普通の生活をしながらも術の研鑽に励んでいる。

 その目組から一報がもたらされた。怪しい男が河川敷にいる、と。

 すでに彼らは現代の機器を使った結界を展開してくれているという。前にも説明した通り、その一帯だけ通りたくなくなるような仕掛けを施し、別の道を明るく安全に見せる。そうやって人の来ない場所を作り出す。

 それが忍の張る結界だ。現代の忍はそれらの仕掛けをいかにうまく隠し、どう効率的に使うかに重点を置く。仕掛けの起動はスマホで指先ひとつでいつでも出来る。

 俺と花楓は忍装束に着替え、現場に急行した。
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