この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
キズナツナグモノガタリ ~誠の男と性の少女~
第3章 卑劣! 武田観柳斎!!
「はうっ、く…」

 大石の鋭い踏み込みからの振り下ろしを俺の刀が受ける。同時に花楓の声が跳ねた。
 俺の体や刀が衝撃を受けると何かしらの刺激が花楓を襲うようだ。

 大石の剣は近藤に比べて幾分劣るようだったが、さすがに隊内でも名の響いた使い手、隙をなかなか見せない。しかも攻撃の全てが急所狙い。「人斬り鍬次郎」の異名通り、人を斬ることに躊躇いのない剣だ。

 そして三人の連携が見事だった。

 新選組は市内巡察という役目がら、負けることの許されない戦いをしなければならない。必勝の戦いを求められる。
 誰もが一騎当千の使い手ではない。それでも必ず勝つ。そのためには数で相手を上回ること。時には一人の相手を数人で取り囲む。

 それが新選組の戦いだった。洗練された連携に俺は三人の壁を突破出来ず、花楓の元に辿り着けずにいた。
 先日戦った隊士達はここまでの連携は見せなかった。武田観柳斎という軍学者がいるだけでこうも違うのか。

 俺と大石達の戦いをしばらく眺めていた武田が、花楓の肩に腕を回す。

「は、離してよっ!」
「そうはいきませんよ。こちらもそろそろはじめましょう」
 
 そんな武田の声が聞こえた。大石の剣をかいくぐり、別の隊士の刀を受け止めた、その瞬間、

「きゃあっ!」

 花楓の悲鳴が聞こえた。
/227ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ