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キズナツナグモノガタリ ~誠の男と性の少女~
第4章 脱童貞! 宮本小次郎!!
「傷の具合はどうじゃ?」
食事を終えて部屋に戻ると、今度はじーちゃんがやって来た。
「ああ、うん。そんなに深くはないから大丈夫だよ。今日は道場には出れなさそうだけど」
包帯でぐるぐる巻きにされているとはいえ、傷は浅い。大石達が時間稼ぎを優先したせいで深く踏み込んでこなかったのと、『力』によって強化された動体視力と反射神経がぎりぎりで身を守ってくれた。
とはいえ動かすと少し痛む。次の戦いがいつになるか分からない以上、今は傷を治すのが最優先だ。
「何じゃ、花楓の奴、包帯を替えるのを手伝いに来んのか」
「ああ、うん…花楓も昨日の戦いで疲れてるんだよ、きっと」
ふむ。じーちゃんは頷くと部屋の座布団を目で指す。俺が頷くとそこにひょいと座った。
「『力』は使こうておるのか?」
「うん…あのさ、聞きたいことがあるんだけど」
「よいぞ、そう思って来たのじゃ」
「え?」
じーちゃんはどこに隠していたのか手品のように干し柿を取り出した。
ど、どっから出て来た!?
干し柿はじーちゃんの好物だ。
「こいつでも食べながら話をしようかの」
食事を終えて部屋に戻ると、今度はじーちゃんがやって来た。
「ああ、うん。そんなに深くはないから大丈夫だよ。今日は道場には出れなさそうだけど」
包帯でぐるぐる巻きにされているとはいえ、傷は浅い。大石達が時間稼ぎを優先したせいで深く踏み込んでこなかったのと、『力』によって強化された動体視力と反射神経がぎりぎりで身を守ってくれた。
とはいえ動かすと少し痛む。次の戦いがいつになるか分からない以上、今は傷を治すのが最優先だ。
「何じゃ、花楓の奴、包帯を替えるのを手伝いに来んのか」
「ああ、うん…花楓も昨日の戦いで疲れてるんだよ、きっと」
ふむ。じーちゃんは頷くと部屋の座布団を目で指す。俺が頷くとそこにひょいと座った。
「『力』は使こうておるのか?」
「うん…あのさ、聞きたいことがあるんだけど」
「よいぞ、そう思って来たのじゃ」
「え?」
じーちゃんはどこに隠していたのか手品のように干し柿を取り出した。
ど、どっから出て来た!?
干し柿はじーちゃんの好物だ。
「こいつでも食べながら話をしようかの」