この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
キズナツナグモノガタリ ~誠の男と性の少女~
第4章 脱童貞! 宮本小次郎!!
「小次郎」

 襖の向こうに花楓の声が聞こえたのは、夜も遅くなった頃。最近早起きしてしまうじーちゃんは夜更かしが出来ない。おばさんもそれに合わせて早く寝てしまう。

 この家の中で起きているのは俺と花楓だけ。そんな時間。

「入っていい?」
「うん、どうぞ」

 俺は頭の中で考えていた花楓の妄想を振り払い、部屋にその妄想の相手を迎え入れた。
 花楓は今日もパーカーにジャージ。いつも通りのお気楽な部屋着姿だ。いつもと違うのはお風呂上がりの髪の毛が下ろされていること。肩よりちょっと下まで伸びた髪はヘアゴムから解放されて、気持ちよさそうにサラサラと流れている。

「包帯替えてあげる」
「ああ、悪い助かる」
「うん、後その前に体拭くよ。その傷じゃお風呂入れなかったでしょ」

 花楓の手には湯気の立つバケツが抱えられている。

「あの、それって掃除用…?」
「しょうがないでしょ、他にいい大きさのがなかったんだから。ちゃんと綺麗に洗ったわよ。ほら、上脱いで」

 言われるまま素直に上半身を裸にする。ストーブのおかげでその姿でもちっとも寒くない。

 花楓は包帯を解くと丁寧に体を拭ってくれた。暖かいお湯に浸されたタオルが気持ちいい。
 一通り拭いた後、傷に薬を塗りガーゼを当て、そして新しい包帯を巻き付けていく。

「きつくない?」
「うん、大丈夫」
「うん…」
 
 手つきはいつもと変わらない。ちょっと素直じゃない優しさもいつものまま。
 なのに口数が少ない。

 それでも花楓は俺のために部屋に来てくれた。
/227ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ