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キズナツナグモノガタリ ~誠の男と性の少女~
第4章 脱童貞! 宮本小次郎!!
「小次郎」
襖の向こうに花楓の声が聞こえたのは、夜も遅くなった頃。最近早起きしてしまうじーちゃんは夜更かしが出来ない。おばさんもそれに合わせて早く寝てしまう。
この家の中で起きているのは俺と花楓だけ。そんな時間。
「入っていい?」
「うん、どうぞ」
俺は頭の中で考えていた花楓の妄想を振り払い、部屋にその妄想の相手を迎え入れた。
花楓は今日もパーカーにジャージ。いつも通りのお気楽な部屋着姿だ。いつもと違うのはお風呂上がりの髪の毛が下ろされていること。肩よりちょっと下まで伸びた髪はヘアゴムから解放されて、気持ちよさそうにサラサラと流れている。
「包帯替えてあげる」
「ああ、悪い助かる」
「うん、後その前に体拭くよ。その傷じゃお風呂入れなかったでしょ」
花楓の手には湯気の立つバケツが抱えられている。
「あの、それって掃除用…?」
「しょうがないでしょ、他にいい大きさのがなかったんだから。ちゃんと綺麗に洗ったわよ。ほら、上脱いで」
言われるまま素直に上半身を裸にする。ストーブのおかげでその姿でもちっとも寒くない。
花楓は包帯を解くと丁寧に体を拭ってくれた。暖かいお湯に浸されたタオルが気持ちいい。
一通り拭いた後、傷に薬を塗りガーゼを当て、そして新しい包帯を巻き付けていく。
「きつくない?」
「うん、大丈夫」
「うん…」
手つきはいつもと変わらない。ちょっと素直じゃない優しさもいつものまま。
なのに口数が少ない。
それでも花楓は俺のために部屋に来てくれた。
襖の向こうに花楓の声が聞こえたのは、夜も遅くなった頃。最近早起きしてしまうじーちゃんは夜更かしが出来ない。おばさんもそれに合わせて早く寝てしまう。
この家の中で起きているのは俺と花楓だけ。そんな時間。
「入っていい?」
「うん、どうぞ」
俺は頭の中で考えていた花楓の妄想を振り払い、部屋にその妄想の相手を迎え入れた。
花楓は今日もパーカーにジャージ。いつも通りのお気楽な部屋着姿だ。いつもと違うのはお風呂上がりの髪の毛が下ろされていること。肩よりちょっと下まで伸びた髪はヘアゴムから解放されて、気持ちよさそうにサラサラと流れている。
「包帯替えてあげる」
「ああ、悪い助かる」
「うん、後その前に体拭くよ。その傷じゃお風呂入れなかったでしょ」
花楓の手には湯気の立つバケツが抱えられている。
「あの、それって掃除用…?」
「しょうがないでしょ、他にいい大きさのがなかったんだから。ちゃんと綺麗に洗ったわよ。ほら、上脱いで」
言われるまま素直に上半身を裸にする。ストーブのおかげでその姿でもちっとも寒くない。
花楓は包帯を解くと丁寧に体を拭ってくれた。暖かいお湯に浸されたタオルが気持ちいい。
一通り拭いた後、傷に薬を塗りガーゼを当て、そして新しい包帯を巻き付けていく。
「きつくない?」
「うん、大丈夫」
「うん…」
手つきはいつもと変わらない。ちょっと素直じゃない優しさもいつものまま。
なのに口数が少ない。
それでも花楓は俺のために部屋に来てくれた。