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くすくす姫と百人の婚約者(フィアンセ)
第35章 100人目の婚約者
「ん…ん、んっ」
口づけを繰り返しているうちに、姫の体からくたっと力が抜けていきました。
「ふ…ぅ」
唇を離して、とろんとしている姫を抱き締め、サクナは耳元で言いました。
「お試しも手合わせも要らねぇ…が、お前のことは抱きてぇ」
いいか?と聞かれ、姫はこくんと頷きました。

「うん。…私の、百人目の婚約者になって」

「断る。」
「またぁ」
先程のようにきっぱりと言われ、姫は不満そうに唇を尖らせました。
「百人目なんざ御免だ、勘定なんかされたか無え」
尖っていた唇にちゅっと口づけると、姫はくすぐったそうに首をすくめました。

「…俺を最後にしろ」
「…え?」
「俺がなりたいのは、お前の百人目の婚約者なんかじゃ無ぇ。最後の婚約者だ」
掴まってろ、と声をかけ、首に手を回すようにさせると、姫はサクナにぎゅうっと抱き付きました。
サクナは姫を抱き上げ、扉に鍵をかけると、姫を寝台に連れて行きました。

「…二人だと、狭いな」
この部屋は手合わせの間でもなく姫の居室でもない、逗留する訪問者用の客室です。
寝台を初めとする調度品は、当然一人用で、清潔ですが簡素な物でありました。

「狭い方が嬉しいわよ?こんなにサクナとくっ付けるもの…ひゃ?」
サクナは腕にむぎゅっと抱き付いて笑う姫の上に半分崩れ落ち、はあっっと溜息を吐きました。
「お前、ほんと止めろ…そういう、」
「えっ…な、に?」

(クッソ、可愛すぎる…!)
サクナは動揺を誤魔化すように、姫の首筋に唇を這わせ、両手を姫の胸に置きました。

「…あ…ゃ、あ…んっ」
姫は目を伏せて、繰り返し与えられる緩やかな刺激に身を委ねました。
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