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くすくす姫と百人の婚約者(フィアンセ)
第35章 100人目の婚約者

「お前、名前の通りだな」

「ぅ、え?」

姫が半ば閉じていた目を開けると、サクナが目の前でにやっと笑っていました。

「ほら、見えるか?…スグリみてぇだぞ」
言われて見ると、舐められたために胸の部分の薄い布地が濡れて、つんと尖った胸の先が赤く透けています。

「…美味そうだろ?」
「やっ!…ばかぁ!」
姫は真っ赤になって胸を手で隠そうとしましたが、それより早く片方は摘まれ、もう一方はちゅうっと吸われました。

「うん。俺は本物のスグリより、こっちのが断然好みだ」
「ばかっ!ばかばか、えっちっ!…昨日は一言も、喋らなかった癖にっ!!」

「あ?昨日のことか?昨日のことなら俺も言いてぇ事があるぞ」

サクナはそう言うと、姫のおでこを人差し指の先で弾きました。
「痛っ!何よぉ」
「お前は、人の舌であんだけ感じてやがった癖に、」
サクナはそこで少し言い淀むと、拗ねた様にそっぽを向きました。

「…他の男の名前なんぞ呼びやがって」
スグリ姫は、それを聞いて、目を剥きました。

「っばっか!!ほんとに馬鹿っ!!!『あいつだと思え』って言ったの、自分じゃん!!!」
姫が怒ってぽかぽかサクナを叩いていると、サクナがぽつりと言いました。

「あれ聞いて、目の前が真っ暗になった」
「え」
サクナは姫に、もっとこっち来い、と言うと姫を抱き込んで寝台に倒れ込み、真剣な声で言いました。
「あれで気が付いた。もしお前があいつんとこに嫁に行くような事になったら、それを一生見てなきゃならねえ」
「あ」
「気付いて、地獄かと思ったぞ。とっとと逃げ帰って、果樹園から出ずに暮らそうと本気で思った」
髪に頬擦りされた姫は、自分のしたことの愚かさにしゅんとしました。
「…ごめんなさい…」
それを聞いたサクナは、姫の髪に口づけました。
「もう良い。今は、ここに居るんだからな」
「ん」
姫はくふんと鼻を鳴らして、猫のように体をサクナにすり寄せました。
「あ。…ね、ひとつだけ、聞いて良い?」
「何だ?」
抱き締めるのを緩めて姫の胸や背中を弄りながら、サクナが聞きました。
「昨日、試さなかった、の?…手で、触るの」

「あ?触ったぞ」
その答えに、身に憶えが無かった姫は、仰天しました。

「え?!いつっ?!」
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