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くすくす姫と百人の婚約者(フィアンセ)
第35章 100人目の婚約者
「こう…?」
「ああ、上出来だ」

いい眺めだ、とサクナはこっそり顔を緩めました。
仰向けになったサクナの体を、スカートを捲り上げた姫が跨いでいます。
サクナが姫の中に挿れようとすると手が触ってしまうのならば、姫がサクナを導き挿れればいい、とサクナは言ったのです。
聞いてみるとなかなかいい案のように思えて、姫は頑張って寝台の上に身を起こし、言われた通りのことに挑戦してみることにしました。
立ち上がったサクナを手で支え、そこに自分の入り口を上手く合わせようとして、姫は奮闘しておりました。

「あん、だめぇ」
「惜しい、もう一回だ」
姫の入り口は今までに無く潤っては居ますが、所詮未開通。
そう簡単に入る訳がありません。

「ねっ…みんな、こうしてるの?」
「まあな」
嘘です。
みんなそうしている訳がありません。
どうみても未通の女にはハードルが高すぎる格好ですが、素直で単純で真剣でちょっとお馬鹿な姫は、全くそのことに気付きませんでした。

「んっ…あ、もう、ちょっと、」
「お、いい感じだ頑張れ」
「うん、んっ…」

(いいとこまで来てるとは言え、こいつに任せてたら夜が明けるな)

「あ、はいり、そ…ひゃうんっ!!」
姫の入り口に先端が少し入りかけたタイミングに合わせて、サクナは腰を突き上げました。
「あ…はいっ…たぁ…?」
「ああ、入ったぞ!偉い偉い!!よく頑張ったな」

姫に触らないようにして身を起こすと、サクナは果物細工のときのように、姫の頭を良し良し、と撫でました。

「あ…ゃ、うごいたら…ちょっと、いたっ」
「悪い、大丈夫か?」
「ん、だいじょ…ぶ。…サクナ?」
「ん?」
この後触らずに動かすにはどうしたら良いかを考えていたサクナは、姫の呼びかけに生返事を返しました。
サクナがそんな状態なのをものともせず、姫は頬を染めてはにかみました。

「いっぱい、おみあいしたけど…はいったの、はじめて、よ…はじめてが、サクナで…うれし、い…ぃいっ!?」
話している途中で自分の中に収めたサクナに異変を感じ、姫のはにかみが吹っ飛びました。

「あ、ゃん、っ、ぁ、おっき…くっ…なん、でっ?!」
「お前は、心の底から、本気で、本当に、いい加減にしろ!!!!」

サクナは自分と向かい合って座っている格好になっている姫の服を、無理矢理全部剥くことに決めました。
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