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くすくす姫と百人の婚約者(フィアンセ)
第37章 解かれた呪い
「起きろ、スグリ」
「ん…なぁに…あさ…?」
「悪いな。もうちょっと寝かせといてやりてぇんだが、起きてくれ」
「……!?」
姫の目が突然ぱっちり開いて、サクナを見ました。
そして頬を染めて、とろけるような笑顔で、サクナの腕に抱き付いてきました。
「サクナ!おはよう!おはようって最初に言えるの、嬉しいことね!」
姫はサクナの手をとると、その掌を自分の頬に押し当てました。
「うふー、大丈夫、気持ちいっ。夢じゃなかったぁ…」
そのまま嬉しそうに頬擦りしている姫を見て、サクナは昨日に引き続き、崩れ落ちました。
「…お前…朝っぱらから、なんっっってことを…」
「へ?きゃ」
先程崩れ落ちたばかりのサクナは、今度はがばっと姫の体を仰向けにひっくり返し、手当たり次第に口づけ始めました。
「この野郎!俺をこれ以上惚れさせて、どうしようってんだ、馬鹿!」
「ふぁ…ぁん…あ…たしも、すきっ…」
「クッソ、堪んねぇ…いや、むしろ溜まr…ぶっ!!!」
姫の首筋を甘噛みしながら体のカーブをあちこち撫でていたサクナは、突然後ろ頭を思いっきり叩かれました。
「すみませんが他人が聞くと漏れなくげんなりするような恥ずかしい睦言は、後にしてくれませんかねっ?!」
「バンシルっ!!??なんでっ!!」
バンシルの声を聞いて、姫は蓑虫のように布団に潜り込みました。
「姫。お取り込みに突入したそうなところ申し訳ありませんが、緊急事態です。王様と王妃様のお召しがありました」
「!?なんですってっ!?」
蓑虫は布団から顔だけを出し、驚きの叫びを上げました。
「しーっ。周りが起きますよ」
「お召し、って…この前お会いしたばっかりなのに、なんで、」
姫は驚きすぎたせいか、すっかり目が覚めたようです。
「そちらのマイスター様にはとっっくにお伝えしたんですけど、この調子ではいつ姫様に伝わるかぜんっっぜん分からないので、もう一回言いますね。
『スグリ姫は現在の婚約者を伴って、本日、謁見の間に来るように』とのことです」
「ん…なぁに…あさ…?」
「悪いな。もうちょっと寝かせといてやりてぇんだが、起きてくれ」
「……!?」
姫の目が突然ぱっちり開いて、サクナを見ました。
そして頬を染めて、とろけるような笑顔で、サクナの腕に抱き付いてきました。
「サクナ!おはよう!おはようって最初に言えるの、嬉しいことね!」
姫はサクナの手をとると、その掌を自分の頬に押し当てました。
「うふー、大丈夫、気持ちいっ。夢じゃなかったぁ…」
そのまま嬉しそうに頬擦りしている姫を見て、サクナは昨日に引き続き、崩れ落ちました。
「…お前…朝っぱらから、なんっっってことを…」
「へ?きゃ」
先程崩れ落ちたばかりのサクナは、今度はがばっと姫の体を仰向けにひっくり返し、手当たり次第に口づけ始めました。
「この野郎!俺をこれ以上惚れさせて、どうしようってんだ、馬鹿!」
「ふぁ…ぁん…あ…たしも、すきっ…」
「クッソ、堪んねぇ…いや、むしろ溜まr…ぶっ!!!」
姫の首筋を甘噛みしながら体のカーブをあちこち撫でていたサクナは、突然後ろ頭を思いっきり叩かれました。
「すみませんが他人が聞くと漏れなくげんなりするような恥ずかしい睦言は、後にしてくれませんかねっ?!」
「バンシルっ!!??なんでっ!!」
バンシルの声を聞いて、姫は蓑虫のように布団に潜り込みました。
「姫。お取り込みに突入したそうなところ申し訳ありませんが、緊急事態です。王様と王妃様のお召しがありました」
「!?なんですってっ!?」
蓑虫は布団から顔だけを出し、驚きの叫びを上げました。
「しーっ。周りが起きますよ」
「お召し、って…この前お会いしたばっかりなのに、なんで、」
姫は驚きすぎたせいか、すっかり目が覚めたようです。
「そちらのマイスター様にはとっっくにお伝えしたんですけど、この調子ではいつ姫様に伝わるかぜんっっぜん分からないので、もう一回言いますね。
『スグリ姫は現在の婚約者を伴って、本日、謁見の間に来るように』とのことです」