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くすくす姫と百人の婚約者(フィアンセ)
第37章 解かれた呪い
「一つ目は、このままここに居て皆にばれて、私の努力を踏みにじるばかりかあらゆる人の顔を潰すか。
二つ目は、姫はさっさと戻って支度して、時間になったら二人とも、謁見の間に赴くか。
今すぐ、どちらか選びなさい。」
バンシルは指を二本立て、二人を交互に睨め付けて、冷たく言い放ちました。
「…戻します。」
「戻りますぅ…」
「至極結構!!じゃあ、姫はさっさと服を着る!!!私は目立たないように先に帰ってます!!!」
スグリ姫は、はぁい、と返事をして、くれぐれも至急で!!!!と言いながら昨日サクナが剝き散らかしたままの姫の服を拾って帰るバンシルを、見送りました。
そして、溜息を吐きながら寝台の隅に隠してあった昨日の下着をごそごそ取り出し、起き上がろうとし…
「ぁ。…んっ、」
「どうした?」
「なんか…座ったら、なんか出てっ…ぁ、」
起き上がったことでスグリ姫の中から昨日の残滓がとろりと零れ落ちたらしく、その刺激で、姫はぶるっと震えました。
「大丈夫か?」
「ん、平気。ちょっと…ぞくっとしただけ」
サクナは姫の横に座って、緩く体を抱き寄せました。
「…そりゃ多分俺のせいだな。」
「え?」
「昨日、中で出した。お前はイっちまってたから、憶えてねえかもしれねぇが…すまん。悪かった」
「あ、そっかぁ…でも、どうして、謝るの?」
「…ガキが出来るかもしれねぇだろ」
「ああ!赤ちゃん!」
姫は、目を輝かせました。
「そうね!出来てたら、素敵ね」
「良いのか?」
「ダメなの?」
「…ダメじゃねぇ。全然ダメじゃねぇけど…ほんとに、良いのか?」
「何が?」
「ガキが出来ちまったり、このまま俺を婚約者として連れて行ったりしたら、もう後戻りは出来ねぇぞ」
二つ目は、姫はさっさと戻って支度して、時間になったら二人とも、謁見の間に赴くか。
今すぐ、どちらか選びなさい。」
バンシルは指を二本立て、二人を交互に睨め付けて、冷たく言い放ちました。
「…戻します。」
「戻りますぅ…」
「至極結構!!じゃあ、姫はさっさと服を着る!!!私は目立たないように先に帰ってます!!!」
スグリ姫は、はぁい、と返事をして、くれぐれも至急で!!!!と言いながら昨日サクナが剝き散らかしたままの姫の服を拾って帰るバンシルを、見送りました。
そして、溜息を吐きながら寝台の隅に隠してあった昨日の下着をごそごそ取り出し、起き上がろうとし…
「ぁ。…んっ、」
「どうした?」
「なんか…座ったら、なんか出てっ…ぁ、」
起き上がったことでスグリ姫の中から昨日の残滓がとろりと零れ落ちたらしく、その刺激で、姫はぶるっと震えました。
「大丈夫か?」
「ん、平気。ちょっと…ぞくっとしただけ」
サクナは姫の横に座って、緩く体を抱き寄せました。
「…そりゃ多分俺のせいだな。」
「え?」
「昨日、中で出した。お前はイっちまってたから、憶えてねえかもしれねぇが…すまん。悪かった」
「あ、そっかぁ…でも、どうして、謝るの?」
「…ガキが出来るかもしれねぇだろ」
「ああ!赤ちゃん!」
姫は、目を輝かせました。
「そうね!出来てたら、素敵ね」
「良いのか?」
「ダメなの?」
「…ダメじゃねぇ。全然ダメじゃねぇけど…ほんとに、良いのか?」
「何が?」
「ガキが出来ちまったり、このまま俺を婚約者として連れて行ったりしたら、もう後戻りは出来ねぇぞ」