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くすくす姫と百人の婚約者(フィアンセ)
第13章 スグリ姫、はじめてのお見合い
「こんばんは、スグリ姫」
「・・・こんばんは。」

姫が寝台の上に腰掛けていると、お見合い相手の婚約者のおじさんが現れました。
姫と同じような絹のローブを着ていますが、丈が短いので、なんだかへんてこな格好に見えます。
変なの、と思っていたら、おじさんも寝台に腰掛けてきて、ふわりとキスをされました。

(うわー!キス!婚約者と、キス!!)
姫が軽くパニックになっている間にも、キスが繰り返されてゆきます。
並んで座っていたはずが距離が近づいていて、いつの間にか、ぎゅうぎゅう抱きしめられていました。
混乱して、訳が分かりません。
知らず知らずのうちに、涙が浮かんできます。

「・・・怖いかい?」

しばらくするとおじさんは離れて、姫にこう聞いてきました。
その前にも何か言っていましたが、初めての経験でいっぱいいっぱいになっていた姫には、よく聞き取れませんでした。
なんて答えたら良いんだろうと思っていると、また囁き声が聞こえました。

「何も心配することは無いよ。私に任せておきなさい」

そうだ、そうだった。
この人はおじさんじゃなくて、婚約者様。
お任せしておけば、大丈夫。
皆がそういってくれたことを、スグリ姫は思い出しました。
任せておけば、終わること。
スグリ姫は自分にそう言い聞かせると、こっくりと頷きました。


任せようと、決めた後。
スグリ姫は、更に訳のわからない目に会っていました。
キスが続く・・・と思ったら、いきなり口の中を嘗め回されたり、舌をぺろぺろ舐められたりしました。

(なにこれ、なにこれ、なにこれーーーーー!!!)
スグリ姫はまたパニックになりそうになりました。
しかし。

(任せるって決めたでしょ!落ち着くのよ、落ち着いて!)

どうにかして落ち着こう、と思った姫は、いい事を思い出しました。
落ち着いて平常心を保つためには、というテーマで、護身術の教師が教えてくれた方法です。

(数だ、数を数えるんだった!いーち、にーい、さーん、しーぃ、)

口の中を蠢く舌を無視して、スグリ姫は必死で数を数えました。
それが、にじゅうさーん、まで行ったとき。

「ん?・・・んうっ!???」

自分のものではない手が、スグリ姫のローブの中に、滑り込んできました。
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