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くすくす姫と百人の婚約者(フィアンセ)
第13章 スグリ姫、はじめてのお見合い
スグリ姫のローブの中に、誰かの手が、滑り込んできました。
ここにはスグリ姫と婚約者様しか居ません。
姫の手ではないということは婚約者様の手だな、と姫が思った・・・と、同時に。


(くくくくくくく、くすぐたいぃいいいいいいいい!!!)


あまりのくすぐったさに、姫の背筋がびりびりしました。

手の感触が、くすぐったい。
くすぐったすぎる。
くすぐったすぎて、涙がにじんでくるほどです。
スグリ姫は、身悶えしました。
もしキスで口がふさがっていなければ、口からも鼻からも息を噴出して、爆笑していたことでしょう。

そんなスグリ姫の気持ちを全く知らずに、婚約者様の手は、スグリ姫の体を這い回りました。

くすぐったい。
笑いたい。
くすぐった死にそう。
でも、笑ったらダメ。
だってこれは、大事なお見合いです。
それに、一生に一度の、大切な初体験。
(考えない、考えたら負け・・・いーち、にーい、さーん、しー・・・)
また一から数を数え直し、姫はひたすら耐えました。


「っん・・・」

どのくらい経ったでしょうか。
婚約者様の唇が離れてゆき、差し入れられていた手も、体から離れてくれました。

(よっしゃ、インターバル!)

スグリ姫は水中から顔を出した時のように、はぁはあと荒く息継ぎをしました。

そうして、油断していたら。
婚約者様が、姫のローブを、するりと肩から抜きました。

「!????」

またくすぐったいあれが来るのか!?と思ったら、ちゅっと首筋が吸われ、その部分がぺろりと舐められました。

(うぇっ!?なに?!)

婚約者様はそのまま、顎の下や鎖骨のあたり、胸の方も、熱心に唇で吸ったり舌で舐めたりしています。

(うーん・・・さっき塗った香油、もしかして美味しいのかな)

こんなに熱をこめて舐められている理由が、姫には「美味しい」以外、思いつきません。
でも、婚約者様が胸元にずれた隙にそーっと指先を舐めてみても、油の味しかしませんでした。

(なんだ、残念・・・でも、)

舐められるのはくすぐったくないみたいだ、と、姫は気が付きました。
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