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くすくす姫と百人の婚約者(フィアンセ)
第22章 スグリ姫の告白
「…今、なんとおっしゃいました?」
緊張している姫もなかなか愛らしい、などと考えて鼻の下を伸ばしていたタンム卿は、想像もしていなかった姫の言葉に、思わず聞き返してしまいました。

「特異体質なんです、私。そのう…手で体を触れられると、すごくくすぐったくて、ものすごく笑っちゃうんです」

特異体質と言う仰々しい言葉に似合わない内容に、タンム卿は笑ってしまいそうになりました。
が、姫の、まるでサクナのように眉をしかめている真剣な様子に、急いで真顔を繕いました。

「…くすぐったいなど、可愛らしいものではないですか」
「それが、そんな可愛らしいレベルじゃ、ないんです…」
姫は俯いてスカートをぎゅっと握り締めました。
しばらくそのまま考え込んでいるようでしたが、やがて思い切った様子で、顔を上げました。

「この際、恥を忍んで、申し上げます。今までのお見合いが破談になった理由は、全部、それなんです」
「え?」
「『お手合わせ』の真っ最中に、笑っちゃうんです。それで、皆様から、断られて」
姫はそういうと、また顔を伏せました。

(笑うくらいで、なんということを。それで姫は傷ついているのだな。可哀想に…今までの男は全員意気地無しか!)

今までのお見合い相手たちに憤りを感じたタンム卿は、自分こそ姫の心の傷を癒して結ばれる相手となろう、と決意しました。

「姫。失礼ながら、その…『特異体質』がどのくらいのものなのか、ちょっと試させていただけませんか?」
「…はいっ。」
タンム卿の提案に、スグリ姫はこっくり頷きました。

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