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くすくす姫と百人の婚約者(フィアンセ)
第24章 はじめてのお手合わせ
いつも着替えの時は潔く一気に脱いで、バンシルに「もう少しお淑やかになさってもバチは当たりませんよ」と溜め息をつかれるのですが、今は、そういう訳には参りません。
下穿きの左右をそろそろと交互におろしていって、そーっと片足を抜きました。
もう一方も抜かないと、と思ったところで、困ったことに気付きました。
(うわー!タンム様に着替えも見られてるけど、脱いだ下着も、見られちゃう!)
前回の反省もあり、靴下同様下着一式もおろしたての新品ではありますが、あからさまに見せるのには抵抗があります。
姫はタンム卿がどっか違うところを向かないかなと思い、そちらに目をやりましたが、相変わらずじーーーーっと見つめています。
(あー、もう、仕方ない)
姫は下穿きを見せないという選択を諦めました。
足から抜いたあと、せめてもと思ってくるくる丸めて小さく畳み、さきほど脱いだ靴下を置いてある長椅子の隅に、こそこそっと置きました。
(あ。動くとスースーする)
下穿きを脱いだ姫は、スカートの中がスースーして、落ち着きません。しかし、それもこれも、姫の特異体質の故なのです。致し方ありません。
「タンム様、脱ぎました…」
改めて言葉にすると、顔が赤くなります。顔は熱くて下半身はスースーするという状況に、姫はのぼせそうになりました。
「はい。下はお脱ぎになられたのですね。では、上の下着も同様に願います」
「え」
それを聞いて、上の下着?と混乱しましたが、頭の中で繰り返してみて、胸やウエストに付けている下着のことか、と思い至りました。
「それも、ここで?」
「はい。同様に願います」
出来ますか?と優しく聞かれました。
前開きの服をと言われて来たので、ひとりで脱ぐことは、
「…出来ます」
出来ます、が。
(出来るけど、出来るけど…!!)
「では、そのように」
はい、と頷いて、姫は前開きのボタンをはずし始めました。
下穿きの左右をそろそろと交互におろしていって、そーっと片足を抜きました。
もう一方も抜かないと、と思ったところで、困ったことに気付きました。
(うわー!タンム様に着替えも見られてるけど、脱いだ下着も、見られちゃう!)
前回の反省もあり、靴下同様下着一式もおろしたての新品ではありますが、あからさまに見せるのには抵抗があります。
姫はタンム卿がどっか違うところを向かないかなと思い、そちらに目をやりましたが、相変わらずじーーーーっと見つめています。
(あー、もう、仕方ない)
姫は下穿きを見せないという選択を諦めました。
足から抜いたあと、せめてもと思ってくるくる丸めて小さく畳み、さきほど脱いだ靴下を置いてある長椅子の隅に、こそこそっと置きました。
(あ。動くとスースーする)
下穿きを脱いだ姫は、スカートの中がスースーして、落ち着きません。しかし、それもこれも、姫の特異体質の故なのです。致し方ありません。
「タンム様、脱ぎました…」
改めて言葉にすると、顔が赤くなります。顔は熱くて下半身はスースーするという状況に、姫はのぼせそうになりました。
「はい。下はお脱ぎになられたのですね。では、上の下着も同様に願います」
「え」
それを聞いて、上の下着?と混乱しましたが、頭の中で繰り返してみて、胸やウエストに付けている下着のことか、と思い至りました。
「それも、ここで?」
「はい。同様に願います」
出来ますか?と優しく聞かれました。
前開きの服をと言われて来たので、ひとりで脱ぐことは、
「…出来ます」
出来ます、が。
(出来るけど、出来るけど…!!)
「では、そのように」
はい、と頷いて、姫は前開きのボタンをはずし始めました。