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くすくす姫と百人の婚約者(フィアンセ)
第27章 二度目のお手合わせ
静かな部屋に、ちゅ、という音が響きをました。
二度目のお手合わせは、予定通り王と王妃に謁見した翌日に行われていました。
昨日同様、オレンジの安眠効果が遺憾なく発揮されたため、姫は今日もすっきり目覚めてバンシルに「嵐が来るのでは」と天気の心配をされました。
(唇はいいのよね、唇は…)
前回の反省を踏まえ、最初から下着を付けずに、前開きのドレスの前を開けた状態で。
スグリ姫は、口づけのあとあちこちを滑り始めたタンム卿の唇を感じながら、あれこれ考えを巡らせておりました。
(問題は、手なのよ。手だけが問題なのよね)
姫が考え込んでいる間に、タンム卿は姫の胸の頂に辿り着き、舌で何度か嬲った後に口に含んで転がしています。
(うん、舌も大丈夫。舌も、)
「いいのよね…」
「…姫?良いのですか?」
胸を片手と口で愛撫していたタンム卿が、姫の呟きを耳にして問いかけました。
「ぇ?…あ、ええ、良い…です」
タンム卿はそれを聞くと微笑みました。そして、ひょいと体を動かして唇に口づけて、また胸に熱心な愛撫を施し始めました。
「あ…」
(ああ…タンム卿は本当に、なんて良い方なのかしら…私も、少しはその優しさに報いなければ…)
姫は愛撫に小さく声を上げながら、しっかり眠って回転の良くなった頭で考えました。
(そうよ…私の特異体質なんだから…私も、なんとかする術を考えないと…手なのよ…手だけが問題なんだから…そうだ!)
姫は突然、剣呑な事を思い付きました。
二度目のお手合わせは、予定通り王と王妃に謁見した翌日に行われていました。
昨日同様、オレンジの安眠効果が遺憾なく発揮されたため、姫は今日もすっきり目覚めてバンシルに「嵐が来るのでは」と天気の心配をされました。
(唇はいいのよね、唇は…)
前回の反省を踏まえ、最初から下着を付けずに、前開きのドレスの前を開けた状態で。
スグリ姫は、口づけのあとあちこちを滑り始めたタンム卿の唇を感じながら、あれこれ考えを巡らせておりました。
(問題は、手なのよ。手だけが問題なのよね)
姫が考え込んでいる間に、タンム卿は姫の胸の頂に辿り着き、舌で何度か嬲った後に口に含んで転がしています。
(うん、舌も大丈夫。舌も、)
「いいのよね…」
「…姫?良いのですか?」
胸を片手と口で愛撫していたタンム卿が、姫の呟きを耳にして問いかけました。
「ぇ?…あ、ええ、良い…です」
タンム卿はそれを聞くと微笑みました。そして、ひょいと体を動かして唇に口づけて、また胸に熱心な愛撫を施し始めました。
「あ…」
(ああ…タンム卿は本当に、なんて良い方なのかしら…私も、少しはその優しさに報いなければ…)
姫は愛撫に小さく声を上げながら、しっかり眠って回転の良くなった頭で考えました。
(そうよ…私の特異体質なんだから…私も、なんとかする術を考えないと…手なのよ…手だけが問題なんだから…そうだ!)
姫は突然、剣呑な事を思い付きました。