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道案内
第1章 道案内

「あー……疲れたァ!」
鞄を置き、腕を天に伸ばして大きく伸びをする。
「っていうか、喉乾いた!」
彼女は気分がコロコロ変わる性格だ。
公園の入口横に自動販売機を見つけ、オレンジジュースを買った。彼女はオレンジジュースが一番好きな飲み物である。
「あー、美味しーい」
まるで酒でも飲んでいるかのように、爽快な声を上げる。
と、ベンチでオレンジジュースを満喫している時だった。
公園の入り口に人が立っている。
「あ!!!」
心の中でガッツポーツをし、すぐさま入り口までダッシュした。彼女は足が速い。学生時代は毎年運動能力賞をもらっていたぐらいだ。
「ちょっとすいません!!」

