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マリコのマ●コ
第4章 マリコと加代子
「今夜は佐原さんと飲む約束をしたんだ。」
「そうなの?分かったわ。」
妻は平静な顔で言った。
佐原さんに聞いていたのか?
いつもなら、誰かと飲みに出掛けると言うと、どこで飲むだとか、何時からで何時までとか、他に誰が来るのだとかいろいろ聞いてくるくせに、今日は何も言わない。
「私は、実家でご飯を食べてくるわ。」
「あ、ああ…分かった。」
「飲み過ぎないように…ね。」
「うん。加代子も気をつけて行けよ。」
佐原さんも一緒だが、マリコに会えるので僕は浮かれていた。
この浮かれようを妻にバレないように意識して平静を装った。
シャワーん浴び、丹念に髭を剃り、微かに香る香水を付け、髪にワックスを付け…
男性ファッション雑誌に載っていたコーディネートされた服をそのまま購入したのを着て、新しい靴下を履いた。
「そんなお洒落して行くの?」
細く笑いながら妻は言ったが
「佐原さんは、イケメンでお洒落だから、僕も少しは近付かないと…ははは。」
「そうね。佐原さんは何を着ても似合うし、センスもいいものね。かっこいいし、おまけに優しいし、話しも面白いものね。」
そんな褒めて、
優しいとか、話がうまいとか今は関係ないだろ?
ってか、付き合っていたのを僕に言わないのか?
まだ付き合っているから言えないだけなのか?
そんなに佐原さんがいいならとっとと離婚したらいいのに。
すぐにしてやるのに。
「じゃあ、行ってくるよ。」
少し早かったが、今日も量販店に行き、おもちゃを買おうと思ったのだ。
飲み会の後、マリコの部屋に行っておもちゃを使ってマリコを喜ばせたかった。
「そうなの?分かったわ。」
妻は平静な顔で言った。
佐原さんに聞いていたのか?
いつもなら、誰かと飲みに出掛けると言うと、どこで飲むだとか、何時からで何時までとか、他に誰が来るのだとかいろいろ聞いてくるくせに、今日は何も言わない。
「私は、実家でご飯を食べてくるわ。」
「あ、ああ…分かった。」
「飲み過ぎないように…ね。」
「うん。加代子も気をつけて行けよ。」
佐原さんも一緒だが、マリコに会えるので僕は浮かれていた。
この浮かれようを妻にバレないように意識して平静を装った。
シャワーん浴び、丹念に髭を剃り、微かに香る香水を付け、髪にワックスを付け…
男性ファッション雑誌に載っていたコーディネートされた服をそのまま購入したのを着て、新しい靴下を履いた。
「そんなお洒落して行くの?」
細く笑いながら妻は言ったが
「佐原さんは、イケメンでお洒落だから、僕も少しは近付かないと…ははは。」
「そうね。佐原さんは何を着ても似合うし、センスもいいものね。かっこいいし、おまけに優しいし、話しも面白いものね。」
そんな褒めて、
優しいとか、話がうまいとか今は関係ないだろ?
ってか、付き合っていたのを僕に言わないのか?
まだ付き合っているから言えないだけなのか?
そんなに佐原さんがいいならとっとと離婚したらいいのに。
すぐにしてやるのに。
「じゃあ、行ってくるよ。」
少し早かったが、今日も量販店に行き、おもちゃを買おうと思ったのだ。
飲み会の後、マリコの部屋に行っておもちゃを使ってマリコを喜ばせたかった。