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マリコのマ●コ
第4章 マリコと加代子
僕はマリコの部屋に押し入った。
そしてそのままマリコを押し倒そうとしたが、部屋に人の気配がした。

僕は驚いていると、髪を拭きながらユニットバスから金髪の女性が出てきた。

「あ、ママ…よ。」

「は…はい、こ…こんばんは。」

マリコの母親は僕をジロリと睨み、
「こんな時間に、あなたは…誰?」
と怖い顔をした。

「ん、こっちの学校で一緒だった八木くんよ」

「ヤギ?」

「八木ヒロシ君。」

「ふーん。で?」

「私が体調悪そうだったから、心配して来てくれた…のよね?」

「あ…は…はい。」

マリコの母親は僕を胡散臭そうに見下した。
そして視線は僕の左手の薬指の結婚指輪に移っていた。

「だ…大丈夫のようで…良かったっす。電車がなくなるので…帰りますね。おやすみなさい。マリコちゃん。またね。」
僕はお辞儀をし、慌ててマリコのアパートから遠ざかったのだった。

あー、怖かった…

しかしお母さんが来ているとは…
でもさっきの男は誰だ?
母親が居ると知って寄らずに帰ったのか?

終電が近かったので僕は急ぎ足で駅に向かった。

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