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第4章 マリコと加代子

さっきの男…
やはりマリコの男か？

でも、彼女の母親が来ていると分かっていたら挨拶はするだろう。
もしかして…不倫関係か？
あり得るな。
疚しさがあれば堂々と出来ないものだし…

いや、相手が一方的にマリコを好きなのかも。
だってマリコは僕が好きな…はず…

僕は電車の中でいろいろな事を考えてしまっていた。

僕が早く離婚をしないから、マリコは無理矢理男を作ろうとしているのかも知れないと…
最終的な考えで終わった。

妻は佐原さんと。
僕はマリコ。

それで落ち着くなら…


マリコにあと少しだけ待って貰おう。
ちゃんとマリコに言って、お母さんにもちゃんと挨拶が出来るように…

僕は決心した。
今夜…今夜離婚を切り出そうと。