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マリコのマ●コ
第5章 真実
「ん?ちゃんと言って。」

マリコの小さな声に佐原さんの優しい声が。

「す…き…よ。。佐原さんが好き。」
マリコははっきりと言っている。

佐原さんが好きなのか?
マリコ…僕にも好きだと言ったぞ?
なぜ追い返さない?

あ…言わされてるのか…
佐原さんはパワハラっぽいところがあるし…
ここではっきり言ったら何をされるか分からないし…な。
マリコ…可哀想に。

後で僕が慰めてあげるよ…


「私は、佐原さんが好きよ?好きで堪らないの!」
マリコは大きな声で言った。


やっぱり言わされてる…


押入れの隙間から僕は玄関の方を覗いていた。

佐原さんは玄関に入りドアを閉めると、マリコを抱き締め
「正直なマリコは可愛いよ。凄く…凄く可愛いよ。」

その言葉の後には舌を絡ませているクチャクチャという音と、時々熱い息が漏れているのが分かった。


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