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桜涙
第1章 出会い



「俺は上野貴之。よろしくどうぞ。」

「私は須藤美郷。ついでに上野くんと同い年だから敬語じゃなくてもいいよ?よろしくね。」

「え、タメ!? よかったぁ〜ちょっと安心したわ〜。」


転校生の上野貴之くんはそう言って少しの間安心して喜んでいた。やっぱり、離れた土地でいきなり出会う人が同い年だと嬉しいもんなのかな……




「ここって都内の割には校庭広くて、何より桜がびっっしり咲いていて綺麗だって聞いたけど。本当に綺麗なのな〜。」


「桜…好きなの?」


「おぉ、俺田舎生まれだからさ。俺が住んでた所には桜の木があちこちにあって、ガキの頃からそれ見てたから桜があるのが当たり前だと思って生きてる( 笑 )」


“やべぇ〜!めっちゃ綺麗じゃん!”


きっと、今どきの高校生…特にこんな狭い都内で息をしている学生で、桜を見てこんなはしゃぐ人はいない気がする。


なんていうか…純粋?健気?って言うの?


初対面だけど、こんなに笑顔が暖かくかんじるのはきっと私も桜が好きで、共感しているから。
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