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あの星に届かなくても
第4章 過ちはまどろみの中
せわしなく頭を上下させている女が悩ましげに呻き、口から屹立を抜いて顔を上げた。長い髪を振って片方に寄せると、綺麗な首筋と鎖骨のくぼみが露わになる。覗き込むようにして目を合わせてきた女は、ふと妖艶な微笑を浮かべた。
「立派すぎて苦しくなっちゃった」
甘く囁き、唾液で光沢を帯びる竿を細い手で支えると、今度はそれを横から咥えた。唇を突き出し、まるでハーモニカを吹くようにスライドさせながら吸う。時に舌を小刻みに動かして舐めあげたり、わざと大きな音を立てて根元までしゃぶったり。強い刺激さえないものの、それはまさに、視覚を侵すエロティックな口淫。
「……っ、はあ……」
視力が落ちている状況とはいえ、こんなものは視界に入れておけない。宗介は深く息を吐き出し、首を反らしてきつく目を閉じた。
直後、自身に吸いつく柔らかな感触がふと消えた。その違和感に目を開き、視線を落とす。そこには、頬を紅潮させて切なげに眉を寄せる女がいた。
「ああっ、やっぱり我慢できない」
言うが早いか、女は立ち上がりショーツを下ろす。透明な愛液が糸を引いた。濡れそぼったショーツを脚から抜き捨て、再び上に跨ってきた女の下腹部には、普通ならあるはずの茂みがまったくない。白くなめらかな恥丘の裾から短く刻まれる一本筋が、なぜか神秘さえ感じさせる。
「このままで大丈夫だから……いいでしょ?」
その懇願の意図に気づき視線を上げるより先に、屹立に手を添えられ、ぬかるんだ秘裂にあてがわれた。
「あっ、おい……」
避妊具をまとっていない分身が今にも呑み込まれそうな蠱惑的な光景を前に、宗介はとっさに女の腰を掴んだ。