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甘党な愛
第11章 十一
助けてください。誰か助けてください。
「何を……!」
「極上スイーツなら俺だって、椿ちゃんの為にいつでも買ってあげるよ」
「それ、親の金だろーが!」
思わず恵の言葉を聞いて、また後ろを振り返った。目の前にある恵の顔を見て、後悔したが。
「働いても良いよ。椿ちゃんの為なら」
「自分の為に働け!なんなら結婚して、家族の為に働け!」
ニコッと恵が笑うと、私は焦りながら叫ぶ。すると……
「じゃあ子供作っちゃう?」
「何でそうなる!」
恵が二つ目のボタンを両手で外そうとしてきて、思い切りその手をびたーんと叩き落とした。