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甘党な愛
第12章 十二
「葎……?どうした?」
何で急に部屋へ……?しかも鍵を閉めて、外から聞こえてくる恵の声にも反応しない。そして、
「椿さん、それは……反則だと、思うんだ……」
「反則って……?」
私に背を向けて立ったまま話すと、チラッと此方へ視線を向ける。その顔は少しだけ、頬が赤らんで見えた。
「可愛いから……恵さんと八雲君には見せたくない」
「っ……!」
可愛いって。今私に言ったのか?この今まで生きてきて女扱いなどされたことのない私に。メイド服効果、恐るべし!