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甘党な愛
第17章 十七

「これは……Amaz○nで頼んでた奴だ!」

「へぇ、何頼んでたの?」

「それは……!」

 慌てて誤魔化すと、恵がソファから降りて此方へ近付いてくる。そして封筒に手を伸ばしてくると、

「秘密だ!絶対に見るなよ!」

 封筒を後ろへ隠した。

「……秘密って言われたら余計見たくなるんだけど……」

「そういえば恵!話があるから私の部屋に来て!」

「話……?」

 一瞬怪しんだように私を見る恵。それにまた焦ると、私は話を変える。そして恵の背中を押して、ドアの方へ歩き出した。

「ちょっと椿ちゃん、どうしたの!」

「良いから良いから!」

 必死すぎて周りのことを考える暇はなく、

「……」

 八雲からの冷たい視線に気付いていなかった。
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