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甘党な愛
第19章 十九
「幸せだ……」
唇を離すと、思わず心の声を漏らしていた。頬が緩む。八雲の近くにいるだけで、幸せになる。
「……俺のこと好きか?」
「うん!好きだ!」
「……」
八雲からの質問に即答する私の言葉を聞いて、一瞬八雲が安心したようにほっと息を吐いたのは気のせいだろうか。
「なら良い……」
そのまま頭を撫でられ、心の中で好き!好き!好き!と連呼するも。
「メイド……そろそろ、練習するか?」
「練習って何の?」
「お前の中に、俺のを入れる練習」
「俺の……?えっ?」
八雲の話に、一瞬混乱した。俺のを入れる……?話が飛びすぎててついていけない!
「いや、それは……まだ……」
「先に指で練習しとくと、怖くねーから」
「でも……」
「椿、俺は……もうキスだけとか無理になってきてる」
冷や汗を滲ませながら話す。そんな私へ八雲が真剣に言うと、私の心は揺れていた。