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甘党な愛
第22章 二十ニ
「そうか……」
事を終えたら、もう帰るものばかりと思っていたけど。好きなだけくっつくのも、恋人の特権。好きなだけ八雲の側にいて良いのか。八雲も、そう思ってくれているのか。
「やっぱり私もまだ帰りたくない」
「……」
八雲の腕に抱き付くと、八雲の肩に頭をつける。
「八雲、時間までいよう」
そして微笑むと、いそいそと八雲の太腿へ移動した。くっつくのは自由だからな!こうしても良い筈だよな!
「お前……」
一瞬八雲が驚いたような顔をしたが、私は八雲の首に両手を回しながら、八雲の顔に頬擦りする。
「八雲、もう一回する?」
「……」
八雲は私の質問に顔を真っ赤にしていたが、そのまま真剣に呟いた。
「甘党だな……お前、何から何まで……」
お前もな――……