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甘党な愛
第23章 二十三
……――小学三年生の頃。
『パパ!今日家の前にまたシューカンシがいたよ!私のママは私の本当のママじゃないって!マイハラって人が本当のママだって!』
仕事から帰宅して書斎へ入ったパパを追い、話し掛けたが、パパの明らかに不機嫌な顔を見て、それ以上聞けなかった。その日から学校の友達や見ず知らずの人から言われ、私が愛人の子供だということが分かった。
何でパパは私にちゃんと話してくれなかったんだろう。話してくれたら、私も納得出来たかもしれないのに。ママも、知らんふりして。それから私はパパとママが嫌いになった。