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甘党な愛
第25章 エピローグ
――そのまま二人が観光へ行くと、私はこれ見よがしに寝室のベッドで読書している八雲に抱き付いた。
「ねぇ、八雲……ねぇ、しよう」
「……」
本から視線を変えず、八雲は無言だが。私が八雲の太腿に乗ると、はあっとため息を吐きながら本を閉じる。
「恵と葎が帰って来たらどうすんだよ」
「大丈夫!大丈夫!さっき出ていったばかりだし!それに夕方からは一緒にレストランと夜景スポットに行く約束してるし、夜は出来ないだろ?」
「別に今しなくても……」
私の言葉を聞いてあまり乗り気ではなさそうな八雲に拗ねて、私は唐突に八雲の両肩を掴んで押し倒すと、八雲の唇へ口付けた。
「……」
新婚なのに酷すぎる!やっぱり釣った魚には餌をやらないタイプか!